クォーツについて

クォーツについて

クォーツ(電池式)腕時計を語る上で絶対に外せないキーワード、それが「クォーツショック」です。
機械式腕時計を主としているブランドであればあまり思い出したくない時代であり、暗黒の歴史、それがクォーツショックと言えるでしょう。

元々クォーツが現れる前は「ゼンマイ」を巻いて動かす機会式が主流でした。
もちろん腕時計と言えば機械式であり、それ以外は開発力を注がない傾向にあったのが腕時計業界だったと言えるでしょう。

しかしその思想や拘りを一瞬でひっくり返してしまったのが日本メーカーのセイコーです。

スイスをはじめ、アメリカ、日本ではゼンマイ式の手作り技術を競い合っていた中、急きょ現れた世界初のクォーツ時計は機械式よりも正確に時刻を刻み、そして安価で販売できることからニーズが大逆転します。
その結果、スイスを始めアメリカや日本の時計メーカーはほぼ全滅…。
高級腕時計として絶大の信頼があったロレックスですら危うくなり、オメガやタグホイヤーに関しては統合しなくては存続できない始末。

セイコーは腕時計業界のパンドラの箱を開けてしまったと言えばわかりやすいでしょうか。

しかしその後の機会式腕時計勢はなんとか持ちこたえます。
精度を求めるよりも希少価値や機械式の温もりのある高級イメージを押しだすことで巻き返します。

しかしその巻き返しに10年程度かかったというから…クォーツがいかに打撃を与えたか想像がつきますよね…??